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豚肉といえば鹿児島の黒豚といわれていた近年。
その認識を覆すほどのブランド豚が広島で生まれた。
新しい特産として全国的にも話題を集めている
幻霜ポークとは一体どんな豚肉なのか!?
安佐町の幻霜ポークの美味しさの秘密
安佐町の幻霜ポークが食べられるとっておきの店

幻霜ポークが生まれた「大栄ファーム」は広島市安佐北区安佐町にある。ここは四方を山に囲まれ、澄んだ空気ときれいな山水がわき出すのどかな地域。九州で約30年間、養豚業を営んだ長田さんはこの場所で、長年の経験を生かして独自に開発し、この豚肉を誕生させた。種豚にこだわり、美味しいといわれるデュロック種と、繁殖能力の高い大ヨークシャー種、ランドレース種を掛け合わせた。2mはある体長と太いモモ、まん丸い体の輪郭などこれまで見たこともないような体格の豚は、肉付きが良く筋肉質が柔らかい。発育が早いため通常の豚よりも1ヵ月早く出荷することができる。そして、もうひとつのこだわりはパンやトウモロコシを独自にブレンドした飼料(写真右)。「地元のものだと生産者の顔も分かるし、安心して食べられるでしょう」と長田さんは言う。一養豚場で始めた新しい試みは、口コミでどんどん広がりを見せた。



幻霜ポークは見た目から明らかに普通の豚とは異なる。薄ピンク色の肉全体に高級和牛のような細かい霜降りが入っている。その脂は甘く、しつこさや臭みがない。しゃぶしゃぶや焼肉などのシンプルな料理で食べれば、味の違いは明確だ。口に含むと溶けてしまいそうなほど柔らかい肉に、味わったことのない甘い脂。それでいて後味があっさり。精肉業者や飲食店など食のプロが認めたその味は、これまでの豚肉の常識を覆すものだった。この品質を保つために、幻霜ポークを生産したいという養豚場には、長田さんが自ら出向き飼育方法を指導する。現在はこちらの大栄ファーム、庄原市西城町の新田養豚場、三次市君田町の加島養豚場、山県郡北広島町の石橋ファームでしか生産されていないが、今後はさらに2つの養豚場が仲間入りすることが決まっている。これから生産量がますます増え、さらに多くの人が口にするようになるだろう。


全国放送のテレビ番組でたびたび取り上げられたこともあり、各地から問い合わせが殺到、需要は確実に拡大している。しかし、「広島でもまだ知らない人も多いと思います。広島で育った豚なので、まずは広島の人に認知してもらい、口にしてもらいたい」と語る長田さん。一方、食肉卸を専門とし、幻霜ポークの普及に尽力する会社「フレッシュ石井」の宮河さんは、「その品質はどこに持っていっても恥ずかしくない。いつかは鹿児島の黒豚に肩を並べるほどのブランドにしたい」という。現在は、広島市内だけでなく、山口や備後方面の量販店へ販売を拡大し、確実に多くのファンをつかんでいる。さらに精肉の販売にとどまらず、焼豚などの加工品も考案されており、幻霜ポークの無限の可能性に期待が高まる。「広島といえば幻霜ポーク」そう言われる日も近いかもしれない。
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